2022.08.23

ミューラル とは?その意味とは?街を彩る最大規模のアートの役割。海外の事例から、日本でミューラルを楽しめるスポットまで

ART×CULTURE

「 ミューラルとは 」

そう調べてるあなたは、この言葉をどこかで見聞きしたことがあるのでしょう。  ミューラル (mural) とは英語であり、意味を直訳するとズバリ「壁画」。古代の洞窟壁画から最先端のIT企業の社屋に描かれたアートまで、壁に描かれているアート全般を示す幅広い用語となります。 ミューラルは日本ではあまり馴染みのある言葉とは言えませんが、実は海外では国によっては街並みを彩る大事な要素のひとつ。現在日本でもミューラルは少しずつトレンドとなり、地域や企業へ受け入れられはじめています。

この記事ではミューラルが果たす役割を中心に、現在日本でトレンドになりつつある理由や、日本でミューラルが見れるおすすめスポットまで紹介していきます。

ミューラルアートと落書きの違い

そもそも、現在「ミューラル」とはどのような意味合いで使われているのでしょうか?
「ミューラル」は所有者の許可を得て壁に描かれるもの全般を示しており、オフィスや商業施設に描かれていたり、外壁に描かれていたりと「何かを伝えるため」に描かれることが多いものと言えるでしょう。

海外などでは政治・宗教・文化の分野に至るまで、何かを問題提起するような力強いミューラルを見ることができます。言葉ではないアートだからこそ、様々な解釈が産まれ、議論の種を撒くことになります。 さて、外壁に絵を描くというと、路地裏の落書きを想像される方も多いかと思いますが、こちらは一般的には「グラフィティ」と呼ばれ、壁の所有者の許諾なく描かれているもの。 ちなみにグラフィティでよく見るこの文字のようなものは「タギング」と呼ばれ、グラフィティライターが自分の名前などを主張するものになっています。  

地域に影響をもたらす、海外のミューラルの事例

さて、数あるアートの種類の中でも、最大級といっていいミューラルアート。海外の街中ではその地区の文化を表すもののひとつとなっており、街づくりの一旦を担っています。 例えばサンフランシスコ・ミッション地区のウォールアート。 筆者も2018年に始めてその通りを歩いた時に、迫力に固唾を飲みました。
こちらは元々ヒスパニック系住民が暮らしていた地区で、ヒッピー的な要素が混じったようなローカル感が特徴。この地区のミューラルは1977年に設立された団体が管理しており、ミューラルに関連したアート雑貨のお店や、教育プログラム等も行われているそう。


ミューラルが町の文化の中心となっていることがわかります。

参考:サンフランシスコ・ミッション地区のミューラル・アート(壁画)に関わる団体/ニュータウンスケッチ


またブラジルはリオのスラム街・ファベーラでは、地元住民を巻き込んでスラム街全体にミューラルを施す一大プロジェクトが行われました。

スラム街の暴力性ではなく、実際に住む人たちの何気ない日常を描いた「凧をあげる少年」というミューラルから始まったこのプロジェクトは、スラム全体の景色を変える結果となり、足を運ぶ観光客も増えたと言います。

引用:HEAPS
地元民と一致団結!リオのスラム街・ファベーラの丘をキャンバスにする、巨大壁画プロジェクト「Favela Painting」/HEAPS


観光産業への効果といえば、日本人に最も知られているミューラルの一つにハワイのカカアコ地区のミューラルが挙げられるでしょう。
引用:MapTravel


こちらを仕掛けたのはPOW!WOW!というオープンギャラリームーブメント。ハワイのこの地区から始まり、今や世界中のアーティストを巻き込み世界中の都市にミューラルを蓋している団体です。

このように、ミューラルはその性質上、その場所に住まう人々や文化、風土などと強い結びつきを持ちます。だからこそ私たちはミューラルをよく見れば、その街の個性を知ることができるのです。

都内でミューラルを見ることができるスポットとは?

では、このような魅力的なミューラルは日本国内でも見ることができるのでしょうか?

日本では幾らかの法規制があるものの、魅力的なミューラルが近年増えてきています。 例えば寺田倉庫が積極的にアートの街づくりを推進している、天王洲界隈。ここではたくさんのギャラリーと一緒に、アーティストARYZが描いたミューラルなどを楽しむことができます。
引用:ココジカ


鈴木春信の浮世絵にインスパイアされた、マンション10Fまで相当する超巨大ミューラル。街中に突如出現するその巨大さに目を奪われること間違いなしです。その他、歩いていればDIEGOのポップなミューラルや、アートカフェを楽しむことができます。
引用:ココジカ


もう一つ街中にミューラルが溶け込んでいる地区といえば、高円寺・中野地区。中野駅では北口を出てすぐ右を向けば、WHOLE9が2021年に描いた爽やかな少女のミューラルを楽しむことができます。 また高円寺では文化的な街並みに溶け込むように描かれた、個性的なアーティストたちによる複数のミューラルを楽しむことができます。街歩きをしていると不意に現れるミューラルに、より深く心動かされるディープな体験ができるでしょう。
引用:Mural City Project Koenji


その他、近年では強いインフラネットワークを持つ各種電鉄企業もアートには積極的。駅等でアートを頻繁に見かけるようになる未来が、近くまで来ているかもしれません。  

ミューラルが躍動する日本へ

いかがでしたか?

ミューラルの持つ意味や海外の事例や、日本でもミューラルが楽しめるスポットまで紹介して来ました。 日本でも少しずつミューラルが増えているとはいえ、まだまだ法規制等の影響で海外のように大胆なミューラルを描くことは難しいようです。 そんな中でも多くのアーティストとともに、少しずつ日本らしい、その土地らしさを表現できるようなミューラル制作ができればな、と夢見ています。

弊社が手がけたミューラル一覧はこちらから。  

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